井上逸兵のひとりごと
 
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2006年4月1+1日号
 
ブログか
 
© Ippei INOUE
 
WBCに、甲子園。野球に明け暮れた感のある3月。プロ野球シーズン前に野球で燃え尽きた年がかつてあっただろうか。記憶にない。もう冬を迎えそうな気分である。金沢桜丘は残念。また夏を呼び起こしてほしい。
 
豪州出張と甲子園出張で、春なのにすっかり日焼けしてしまった。これでは新学期に初めて出会う学生諸君にはきっとサーファーだと思われてしまうだろう。誰が何と言おうと思われてしまうだろう。僕はジグロなので、幼い頃から、モヤシのように青白く吹けば飛ぶようなひょろっとした男に憧れていた。またもやほど遠くなった。
 
さて、新学期。また新たな気持ちで研究教育に邁進しよう。オージーフットボーラーのごとく邁進しよう。やみくもに走っているようにしか見えなかったが、そこにも戦略と組織性があるに違いない。僕の研究教育にもあるに違いない、たぶん。
 
面倒な公務もこの3月で終わった。もう休講だらけにせずに済む。ひょっとして休講の多い教員という評判が定着しはじめたかもしれないが、もうそれはないのでご安心を(もしくは、残念でした)。
 
 
最近読んだ本でなかなかおもしろかったのは、梅田望夫『ウェブ進化論』(ちくま新書)。売れてもいるらしい。ネット社会で生み出される「知の革命」ともいうべきものが、(筆者のいうところの)シリコンバレー的楽天主義を通して描かれていてけっこうゾクゾクする。やたらグーグルのすごさが印象づけられる。
 
梅田氏によると、究極の「知的生産の道具」はブログなのだそうだ。多くの知の集うウェブ上の研究室のようなものだという。ブログは、書いたものに対して、関心を共有する人たちが金にもならないのに関連のことどもを書き加えてくるのがその最大の特色らしい。不特定多数の知の集合こそが究極の知的生産の道具ということだ。
 
このページのことを、たまに「ブログ読んでますよ」と言われることがあるが、少なくとも梅田氏の言う意味では、これはブログではないし、僕もブログのつもりでもない。僕はほめられてのびるタイプなので、批判的なコメントは拒否してますし。
 
もっとも僕はここには知的なことは書いていないし(じゃ、どこに?と言わないで)、そのつもりもない(意図せずしてあふれんばかりの知性をここに皆さんが読み取っていたとしてもそれはしかたのないことだ)。かといって、日記のつもりでもないし、ほんとに「ひとりごと」と言うには、けっこうやらしく読者を意識したりなんかしている。
 
だいたいこのページの目的も自分自身なんだかわからないし、そんなことをきかれても困る。という心配をよそになぜかきかれたこともない。
 
もし意味や目的のようなものがあるとしたら、後付だが、口頭ではできない版の自己紹介なのかもしれないとちょっと本気で思ったりする。読んでくださっている方々から、そういう(アホな?)方だとは思ってませんでしたとか、意外な一面を見たというようなことを言われたりする。ひょっとすると僕のことをただのイケメンかと思っていたのかもしれない(ちなみに七十七になるうちの母親はイケメンとツケメンの区別がつかない)。つまりはこのページはブログというより、僕のフロクのようなものだということだろう。
 
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