井上逸兵のひとりごと
 
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2006年8月1日号
 
やるべきこととやることと
 
© Ippei INOUE
 
学校は夏休みに入った。
 
が、春学期(前期)末の試験、レポートの採点の量が膨大でまだ解放されない。学事センターの方々すみません。こんなの書いてないでとっとと終わらせろ、ですよね?
 
はいはい一心不乱にやりますよ。やってましたよ。でもですね、ちょっとした出来心ということもあるものです。人間のサガというものがあらぬ方向に人を導くこともあるものです。
 
で、その、今日は映画に行ってしまいました。ごめんなさい。何しろ毎月1日は映画が千円で見られるので、行けるときはだいたい行きます。しかたないんです。佐賀なんです。
 
そこに山があれば登る、壁があれば乗り越える、仕事があれば果敢に挑む、やるべきことはさっさとかたづける
 
のはムリ。
 
そこに山があれば海にいく、壁があれば寄りかかって休む、仕事があれば何とか省エネですまそうとする、やるべきことは本当にやるべきことかギリギリまで考え抜く。そのエネルギーがあればもうやり終えているくらい考え抜く。
 
逃避。
 
なんて素敵なことば。エレガントな響き。逃げる、避ける、おお、わが半生を縮約したようなことば。いいじゃないか、「逃げる」という字もちょっとだけ「挑む」に似てるではないか。「避」けるという字も少しだけ「完璧」という字を思わせるじゃないか。いいじゃないか。
 
作詞家等の秋元康氏のことば:
「これまでスランプを感じたことはありません。スランプというのは人の目を気にするから陥るのです。一本の道を歩いている時に壁が立ちはだかるとスランプになります。例えば、僕の場合は壁があったら越えられないと立ち止まるのでなく、とにかく横に動いていけばいいと思ってます。」(読売新聞05.7.31)
 
いい話だ。そうだ、まっすぐ壁を越えなくたっていい。横に動いていればいつか壁の向こう側にいってるかもしれない。逃避だって連続してやれば、いつかぐるっと回って本道にいるかもしれない。映画だって見てればいつか採点も終わってるかもしれない。ただボールにのっているだけでやせられるかもしれない。
 
それにしても、こんな切り抜きをとってあるケナゲなワタシ。実はスクラップマニアだったりして。ついでに自分もスクラップだったりして。
 
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