井上逸兵のひとりごと
 
*このページへのご意見、ご感想は好意的なものだけいただきます
 
2009年2月号(あるいは2〜10月まで合併号)
(2月1+245日、ってたぶん10月4日)
 
ごぶさたです。
 
© Ippei INOUE
 
えーっと、これだけ間があくと何だか気恥ずかしいっす。みなさんお元気ですか?ご無沙汰しております。イノウエは生きております。質屋のようにひっそりと、コメツキムシのように擬死して生きておりました。
 
月二回の更新が難しいので、月一回更新にする、と宣言したとたん、およそ8ヶ月のブランクを作ってしまった。それ自体をジョークと受け止めているS大のI氏のような方もいらっしゃるようで。
 
しかし、無為に時を過ごしてきたわけではない。ひとりごとをご無沙汰していた間には、学術的にはおびただしい量の仕事をこなしてきた。膨大な資料を処理する(10年後くらいに)ための準備として鉛筆を削ったり、論文のタイトルのフォントをどれにするかに何ヶ月も思索をめぐらしたり、学会では激しく睡魔と論争を繰り広げたりしていたのだ。
 
さて、そのような高度にアカデミックな仕事の合間を縫ってひとりごとうと思い立ったわけであるが、実はいまこれを書き始めているのは京都での学会の帰りの新幹線の中である。新幹線にのっていると言っても、小生が運転しているわけではないので、心配はご無用である。職業的に運転をしてくださる方がいるので、たいへんありがたい。
 
かつての同僚のK氏は、電車の中の方が研究室や書斎よりも集中できるので、重要な仕事の大半を遠距離通勤の電車の中でこなしていた。わからんでもない。小生は研究室の方が好きだが、たしかに電車もなぜかまあまあ集中できる。しかし、それは隣にずうずうしいオヤジが座らない限りにおいてだ。いま名古屋から小太りのオヤジが隣席に乗り込んできた。こうなると、座席間の肘掛けのスペースの取り合いの駆け引きに多大なる注意力と精神力を振り向けねばならない。知覚できるかスレスレの微弱な圧力を与えたり、オヤジが新聞のページをめくるすきに奇襲攻撃をかけたり、間隙を突かれれば奪われたアルザス・ロレーヌを再奪還したりしなければならないのだ。
 
と、結局、肘掛けの攻防に明け暮れ、新幹線ではここまでしか書けなかった。帰りました。
 
さて、最後に更新したのは2月だったようだが、それ以来自分ではまったくページを開けたことがなかったので、さっき見てみたら、10万アクセスを突破していたので驚いた。多くの方々が訪れては更新されてないことを知ってがっかりされたことだろう。アイドルとしてあるまじき振る舞いだった。
 
最後のひとりごとのネタが大理石だったので、8ヶ月もの間、多くの方々に大理石ネタで話しかけていただいた。どうも小生は大理石にふさわしい雰囲気をかもし出しているようで、小生の財布がほんとに大理石でできていると信じた人が10万人か、少なく見積もって100万人ほどいたようだ。
 
100万といえば(ムリヤリだ)、Paul JJ Payackという言語フリークが運営しているグローバル・ランゲージ・モニター(The Global Language Monitor)という知る人ぞ知るサイト(http://www.languagemonitor.com/)では世界中の新しい英語の数を数えているが、この8ヶ月の間に英語の語の総数が100万語を突破した(OED (Oxford English Dictionary)の収録でも60万語くらいなのに)。彼によれは、98分に1語、英語の単語が増えているという。
 
しかしながら、このサイトで検索したところ、ビーラー(beerer)は未登録だった。小生の周囲ではすっかり定着してるのに。最近ではこのビーラーということばもオジン臭くなってきたので、「ビーリング(beering)」(例文:「ちょっとビーリングしていかない?」)という、よりファッショナブルな表現を普及させ始めているほどであるにもかかわらずである。ペヤックもまだまだだな。(「ビーラー」の定義については、05年12月15日号08年2月1日号08年2年15日号などを参照のこと)
 
では。またひとりごちます。
 
ひとりごと2009年のフロントページに戻る
もっと以前のも読む
井上逸兵のホームに戻る