井上逸兵のひとりごと

 

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2013121日号

 

12月はなぜ忙しいか 

 

CIppei INOUE

 

ひとりごと毎月1日更新を宣言したので、月末が近づくと、さてまたどんな壮大な物語を書いて世に感動の嵐を巻き起こそうかなと、うつらうつら考える。

 

11月も30日になり、さてそろそろ本腰を入れて考えるかと思っていたところ、明けたらもう121日ではないか! 31日まであると期待していたのに、11月には裏切られた思いだ。たぶんもう28年くらいは(最低でも)生きてきたが、そういえば11月には毎年裏切られてきた気もする。1年経つとつい忘れてしまう。

 

ということで12月になった。12月と言えば、言わなくても師走であり、センセイは走るほど忙しい。実際のところ走るヒマもないほど忙しいのである。

 

12月はなぜこんなにセンセイたちが忙しいのか。

 

小生は、大学教員になって二十数年来のこの謎を解明するために、50年くらい深く思索し、哲学的な論考を重ね、ついにその原因を突き止めた。突き止めた夜はあまりに興奮してすぐ寝てしまったほどだった。

 

その原因とは----

 

12月は、1ヶ月、つまり31日でなすべきことを、20日くらいまでに終えようとするからである。

 

え?わりとふつう?しかしながら、多くのセンセイたちは、このことに気づいていない。いわば、東大もと暗し、東大以外もっと暗し、なのである。

 

大学はだいたい20日くらいで授業が終わるので(この際、1227日まで授業をやる大学のことはおいておこう(註1))、それ以降は大学に来たくないので、あらゆることをそれまでに終えようとするからセンセイたちは忙しくなってしまうのだ。

 

思い起こせば、そんな忙しさのために引き起こされた失敗も数多くある。12月は宴席が多く、酔って郵便ポストに説教しているところを学生に「もう勘弁してやってください」とたしなめられたのも、駅の階段でころんで口を切ってそのまま寝たら翌朝顔が血だらけでドラえもんのヒゲのようになっていたのも、酔った帰り道、なぜか道端の草をぬき続けてお巡りさんに職務質問されたのも、みな12月のことだった。忙しさゆえの大失敗である。いや、ただの酒の失敗では断じてなーい。12月だからなのである!

 

大失敗すると、英語圏の若者はよくEpic!とかEpic fail!とか言ったりする。失敗の物語は壮大な叙事詩なのである(註2)。

 

1:例えば、そんな大学は東京都港区三田にあったりする。

2epicとはもとは「叙事詩」のこと。

 

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