オリンピックに想う

© Ippei INOUE

夏休みって何でしたっけ?意味忘れつつある。

+の日数が増加している。まずい。

水泳部長を仰せつかって以来、水泳競技に関心を持つようになった。今もオリンピックより甲 子園を見る方だが、2番目の選択は水泳になった。北島が北京を最後にすることはずっと前か ら知っている。

水泳も年々高速化して、北島のようなプロじゃないと勝てなくなってるのだろうが、自由形5 0メートルの予選を見てると、本来のオリンピックを見る想いがする。

日本なら標準派遣記録をクリアし、かつ各種目2人しか出られないが(慶応の1年生に記録は 突破したが、3位だった選手がいる。惜しかった!ロンドンに期待!)、どんな記録でも1国 1人出られる(たぶん)種目がこれである。

解説者にも「日本なら小学生レベル」と暴言を吐かれている選手の多くは、アフリカ、および アフリカ系の人たちだ。こういう光景を見て、いつも一部では話題にのぼる(らしい)のは、 なぜアフリカ系の人たちは、たいがいのスポーツではたくさん一流選手がいるのに水泳はだめ なのか、という疑問だ。

アメリカのように強いチームにもアフリカ系の人がいたりするので、よく言われる生物学的理 由(筋肉が重く水に浮きづらい、など)もいまいち信憑性がない。差別(白人が黒人と同じプ ールに入るのをいやがったから泳がせてもらえなかった、など)、環境(そもそも黒人コミュ ニティには経済的な理由で水泳をする環境がない、など)、など理由はいろいろ言われている ようだが、おそらく複合的な理由によるものだろう。

50メートル自由形を見ていると、理由が差別や経済格差によるものなら、何とか彼ら彼女ら に希望が生まれるといいなと、突然、人道博愛主義者になる自分に酔いしれたりするが、水泳 部長なのに水泳が苦手な理由は何だろうと考え込む。差別や経済格差のせいかもしれないと思 うと腹が立ってくる。

50メートル自由形予選のダントツの最下位はコンゴ代表のケンポンポ・ニャンゴラ(Stany Kempompo Ngangola)選手だ。名前、金メダル!すばらしい!泣けてくる。”Nga”は日本 語では「ニャ」という表記だが、要注意!アフリカの言語では子音だけの”n”で始まる語がい っぱいある。”ng”は”n”と違う鼻音だが、同様に語頭にもくる(はず)。「ン(グ)ャ」なのだ、 きっと(グ)は小さい「グ」と書きたい)。でもやっぱり「にゃんごら」がかわいい。「けん ぽんぽ」もしびれる。

2008 年 3 月 15+153(きっと)日、ようするに 8 月 15 日号

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